抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
計算科学振興財団は,世界一のスーパーコンピュータ「京」が神戸に立地することが決まった際に,その研究支援・産業利用支援のための組織として,平成20年1月に兵庫県,神戸市,神戸商工会議所の出資により設立された財団法人である。産業界では,シミュレーションは日本の製造業の競争力に欠かせないとの認識があり,製品開発の中でコンピュータ利用は進んでいるが,シミュレーションを高速のスーパーコンピュータで利用するなどの高度利用の状況は,極めて心もとないのが実情である。そこで,産業利用に最適なしくみと,豊富なアプリケーションソフトをもち,簡素でスピーディーな利用手続きを備えたFOCUSパソコンを公的機関では初めて産業界専用に整備し,産業界のスーパーコンピュータ高度利用のための教習所として,さらに「京」へのステップアップを支援することとした。その結果,現在,地元関西のみならず全国56社がFOCUSパソコンを利用しており,導入目的が達成されている。その成功要因としては,1)活発な企業訪問活動,2)利用条件の事前提示と柔軟運用,3)迅速な意思決定を行ったことにある。