文献

J-GLOBAL ID：201202245207638242   整理番号：12A1446091

環境対応型自動車タイヤにおける溶液重合SBRの技術動向

Technical Trends of Solution SBR in Ecology-Frindly Automobile Tire

著者 (2件)： 白井博史 (旭化成ケミカルズ 樹脂総合研) ,  松田孝昭 (旭化成ケミカルズ 樹脂総合研)
資料名： ネットワークポリマー  (Journal of Network Polymer, Japan)
巻： 33  号： 5  ページ： 250-258  発行年： 2012年09月10日 
JST資料番号： Z0934A  ISSN： 1342-0577  CODEN： NPORF2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 省資源・省エネルギーの見地から,自動車タイヤに要求される重要な性能として省燃費性が大きくクローズアップされている。自動車の走行抵抗に大きく寄与するのはタイヤの転がり抵抗であり,この転がり抵抗を低減する技術開発が活発に行われており,多くの新しい素材が提案されている。シリカ配合タイヤは,省燃費性とウェットグリップのバランスを飛躍的に向上できることから,近年,タイヤトレッドにシリカを配合したエコタイヤの普及が目覚ましい。しかしながら,シリカは表面シラノール基の水素結合による凝集でカーボンブラックと比較して分散しにくいという問題がある。アニオン重合を利用した溶液重合スチレン・ブタジエン共重合体(S-SBR)は,タイヤの転がり抵抗を低減できる材料としてシリカタイヤトレッドに多用されており,更に官能基を導入した変性SBRを用いることで,シリカの分散性を改良しシリカタイヤの性能を向上させることが可能となった。本報では,アニオン重合技術を活用した末端変性SBR,両末端変性SBR,マルチファンクショナルSBRの最近の変性技術について述べた。(著者抄録)

シソーラス用語： *SBR【ゴム】 ,  *溶液重合 ,  *タイヤ ,  踏面 ,  アニオン重合 ,  テレケリック重合体 ,  適応性 ,  自動車 ,  転がり抵抗 ,  滑り抵抗 ,  化学修飾 ,  分子量分布 ,  燃料消費率 ,  耐摩耗性 ,  二酸化ケイ素
準シソーラス用語： シリカ ,  タイヤトレッド ,  環境適合性 ,  低燃費

分類 (1件)： 自動車材料  (YH06050M)

引用文献 (20件)：

• 1) (a)比留間雅人,森本芳之,加藤憲四郎,自動車技術,59(1),75(2005); (b)“(株)ブリヂストン編,自動車用タイヤの基礎と実際”,山海堂(2005)p.237.
• 2) TEA (International Energy Association), Key World Energy Statistics 2007.
• 3) 小澤洋一,未来材料,7(12),29(2007).
• 4) (a)原口哲之理,日本ゴム協会誌,79,103(2006); (b)小澤洋一,芥川恵造,柳澤和宏,平田靖,日本ゴム協会誌,77,219(2004).
• 5) 低燃費タイヤに関する国際動向について,経産省ホームページ, http://wwwmeti.go.jp/committee/materials2.

タイトルに関連する用語 (4件)： 環境対応 ,  自動車タイヤ ,  溶液重合SBR ,  技術動向