抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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原子炉の炭素鋼配管における流れ加速型腐食(FAC)は重大な損傷をもたらす可能性のある配管劣化要因の一つである。本稿では,この課題に対して著者等が実施したFACの評価と抑制策について報告した。FACに影響与える因子として,流速,水質,鋼材中のCr量を挙げ,それらを変化させた評価実験を実施した。実験では,高圧配管用炭素鋼管にCrを0.003,0.014,0.043,0.10,0.42および1.01wt%の6水準で添加したサンプルを調製し,流速(準静的,0.3m/sおよび3.0m/s),pH(6.86,9.07,9.36および10.4),溶存酸素(<1ppbおよび1200ppb)を変化させた。FACは重量変化で評価した。また,表面酸化皮膜の金属組織観察も実施した。これらの実験から,Cr量がFACに対して直線的な効果を持つことを明らかにした。また,pHの効果も把握し,両者の適正化がFAC対策に有効であることを示した。