抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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世界全体および主要各国における原子力エネルギーの位置付けの推移および今後の見通しを,一次エネルギーと電力の需給も含めて,概説した。2008年の世界の電源別発電電力量比率は火力70%,水力16%,原子力14%で,原子力の比率は1996年に18%を占めた後,やや減少傾向にある。世界全体の一次エネルギー消費量に占める原子力エネルギーの比率は5%程度であり,原発発電電力量は逓増傾向にあるものの,需要増加の伸び率に比べると,十分でない。米国と中国の一次エネルギー消費量は際立って大きく,中国は石炭に依存し,米国は比較的分散化し,フランスでは原子力が約40%を占める。IEAの予測による2035年における,一次エネルギー全体に占める原子力の比率は現状の5%からの微増であり,またIAEAの高シナリオ予測による2050年の,電源構成に占める原発発電電力量の比率は14%で,2010年時点と同程度である。