抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水熱粉末を用いて[Li<sub>x</sub>(Na<sub>0.52</sub>K<sub>0.48</sub>)<sub>1-x</sub>]NbO<sub>3</sub>(0<x<0.091)セラミックを合成し,リチウムの添加量を圧電特性を最適化するように調節した。無垢のKNbO<sub>3</sub>とNaNbO<sub>3</sub>粉末を水熱法により別々に作成し,LiNbO<sub>3</sub>粉末は市販のLiNbO<sub>3</sub>単結晶を粉砕することによって作成した。これらの粉末をモル比,LiNbO<sub>3</sub>:(Na<sub>0.52</sub>K<sub>0.48</sub>)NbO<sub>3</sub>=x:1-x,でエタノールと混ぜた。合成した粉末を1060~1120°Cで2時間焼結した。水熱粉末を用いることで,高密度の[Li<sub>x</sub>(Na<sub>0.52</sub>K<sub>0.48</sub>)<sub>1-x</sub>]NbO<sub>3</sub>セラミックを得ることに成功した。X線回折パターンから,x=0.06で結晶相が斜方晶から正方晶へ変化することを見いだした。この結晶相境界(MPB)で,c/a比は1.016から1.024へ変化し,化学組成[Li<sub>0.065</sub>(Na<sub>0.52</sub>K<sub>0.48</sub>)<sub>0.935</sub>]NbO<sub>3</sub>で最大の圧電定数が得られた。得られた圧電特性は以下の通りである。k<sub>33</sub>=0.51,ε<sub>33</sub><sup>T</sup>/ε<sub>0</sub>=836,c<sub>33</sub><sup>E</sup>=46GPa,d<sub>33</sub>=203pC/N,T<sub>c</sub>=482°C。(翻訳著者抄録)