文献

J-GLOBAL ID：201202245738602242   整理番号：12A1712400

レチン酸をヒト血清アルブミンにドーピングすると蛋白質全体で電子伝達が著しく増強する

Doping Human Serum Albumin with Retinoate Markedly Enhances Electron Transport across the Protein

著者 (4件)： AMDURSKY Nadav (Weizmann Inst. of Sci., Rehovot, ISR) ,  PECHT Israel (Weizmann Inst. of Sci., Rehovot, ISR) ,  SHEVES Mordechai (Weizmann Inst. of Sci., Rehovot, ISR) ,  CAHEN David (Weizmann Inst. of Sci., Rehovot, ISR)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 134  号： 44  ページ： 18221-18224  発行年： 2012年11月07日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 電子は,非共役系の空間を,蛋白質を通して移動する。この電子伝達(ETp)に関する,蛋白質の構造や化学的柔軟性のナノスケールでの研究は,興味深い課題を提供する。研究課題の1つとして,小分子でそれらを「ドーピングする」ことによる,ETp効率の変化があげられる。本研究は,レチン酸(RA)のヒト血清アルブミン(HSA)への結合において,RAを多く結合させた場合,蛋白質単分子層の固体電子伝導性が増加したことを報告する。RA/HSAの比率を0/1~4/1として,温度を変えてETpを測定したところ,以下の結果が示された。1)RA/HSA比率が高くなると,低温(<190K)での温度非依存的電流量は増加し,距離減衰定数の減少を示唆した。2)高温(>190K)で活性化された状態の活性化エネルギーは,220meV(RA/HSA=0/1)から70meV(RA/HSA=3/1,4/1)に減少した。

シソーラス用語： *血清アルブミン ,  電子移動 ,  温度依存性 ,  脱プロトン ,  *電流密度 ,  活性化エネルギー ,  脂環式化合物 ,  共役ジエン ,  テルペノイド ,  不飽和カルボン酸 ,  ビタミンA
準シソーラス用語： *ヒト血清アルブミン ,  電子伝達

分類 (1件)： 蛋白質・ペプチド一般  (EB03010N)

物質索引 (1件)： レチン酸

タイトルに関連する用語 (6件)： レチン酸 ,  ヒト血清アルブミン ,  ドーピング ,  蛋白質 ,  電子伝達 ,  増強