抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中央分離施設がない2車線道路では,対向する車両との正面衝突が構造上発生しやすく,発生した際は死亡事故に至る場合が多い。2車線道路における中央分離施設は,道路構造令では特例として設置が認められているが,従来の分離施設は費用が高額であり,特に供用後に設置する場合は用地拡幅が必要となるため,設置は限定される。一方,北欧などで採用されているワイヤーロープ式防護柵は,緩衝機能に優れるとともに,比較的安価で施工も容易であり必要幅員も少ないなどの利点を有する。本研究は,2車線道路における中央分離施設として,正面衝突事故の削減に資する緩衝機能を有するワイヤーロープ式防護柵を開発することを目的とし,防護柵の仕様を決定するために,CGシミュレーションや実車衝突実験を行い,防護柵設置基準が定める性能確認試験を行った。その結果,防護柵設置基準に定められた高速道路分離帯用Am種の性能規定を満足するワイヤーロープ式防護柵の開発に成功したので報告する。(著者抄録)