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J-GLOBAL ID:201202246064237590   整理番号:12A0967554

モデルペプチドβヘアピンの芳香族相互作用:プロトン化学シフトに対する環電流の効果

Aromatic Interactions in Model Peptide β-Hairpins: Ring Current Effects on Proton Chemical Shifts
著者 (5件):
資料名:
巻: 98  号:ページ: 185-194  発行年: 2012年 
JST資料番号: C0766A  ISSN: 0006-3525  CODEN: BIPMAA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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ペプチド配列Boc-Leu-Phe-Val-Xxx-Yyy-Leu-Phe-Val-OMeの8つのβヘアピンについて,結晶と溶液中の構造を比較した。すべての結晶において,芳香環Phe(2)とPhe(7)は近接し,中心間の距離(Rcen)は4.4~5.4Åであった。プロトンNMRスペクトルを,クロロホルムとメタノール溶液中で測定した。芳香族プロトンのアサインメントを,ペプチド6(Xxx=DPro,Yyy=LPro)で行い,Phe(7)Cδ,δ′H2プロトン(6.65~7.04ppm)の大幅な高磁場シフトを明らかにした。環電流によるシフトは,結晶で観察された芳香環の配向から予想され,互いに面しているPhe側鎖間の核オーバーハウザー効果(NOE)は,固体と溶液中でのコンフォメーション間の緊密な類似性を支持している。ペプチド6と対照ペプチドBoc-Leu-Val-Val-DPro-Gly-Leu-Phe-Val-OMeの芳香環プロトンの化学シフトと線幅の温度依存性は,2つのPhe環が近接しているときに,環反転に対する障壁が強くなることを説明する。有機溶媒中での特定の芳香環の配向の維持は安定化作用の重要な証拠を提供する。
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