抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東北地方の太平洋沖で2011年3月11日に発生したM9.0の大地震は大津波を引き起こし,標記原子力発電所の機能を喪失させた。その結果起きた原子炉建屋内の水蒸気爆発により,大量の放射性物質が周辺地域に飛散した。本稿では,日本地球化学会がこの災害に対して取り組んだ活動を記す。まず取り組みの背景として,これまでの日本の原子力関連事故と地球化学者の関わりを記述する。ついで,地球化学会として発電所由来の放射性物質の採取や測定を会員に呼びかけ,国内他分野の研究者と連携して,文部科学省の土壌汚染マッププロジェクトに参加した活動の経緯を時系列的に記述する。さらに2011年8月に開催されたGoldschmidt国際会議での声明,同年9月に開かれた日本地球化学会年会での特別セッションについて報告する。