抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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企業や学校で行われている会議や学習といった複数人が同一空間上に集まって行う協同作業において,各参加者がWeb検索をして必要な情報を収集し,その情報を他の参加者と共有して議論や意思決定を行うような作業がある。本研究では,このような作業を支援するために,タブレット端末を利用した協調検索ツールを構築する。本ツールでは,Web検索で見つけた情報を画面上の小さなクリップとして保存し,そのクリップを協同で作業を行っている他のユーザの方向へ画面上で弾いて(フリックして)送信することができる。これにより,Web検索によって発見した有益な情報を簡単に他のユーザと共有することを可能にする。このようなフリック操作によってどの程度正確にクリップを他のユーザに送ることができるかを評価したところ,90%以上の割合で正しい相手に送信が行われた。一方で,同じ方向に複数のユーザがいる状況での正確性を上げるためには,送信先の決定方法を改良する必要性が見られた。また,あるテーマに沿って実際にグループで検索活動を行った様子から,本ツールを利用することで,Web検索による情報の収集と共有を支援できている場面を確認することができたが,グループ内での役割分担の仕方やユーザ間の距離が遠い場合などについて,さらに検討が必要であることが示唆された。(著者抄録)