抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,農村では高齢化などで衰退が危惧されるが,活性化のための地域づくりは行政と地域を仲立ちする中間支援組織に補完してもらうことが考えられる。ここでは旭川市西神楽地区で地域づくりを支援している設立10年のNPO法人グランドワーク西神楽を事例に,その活動実態から農村振興を担う中間支援組織の展開条件を考察した。同様の組織の育成の障害になる地域住民まで掘り下げたインキュベータ機能と,資金支援をはじめとするインターミディアリー機能をどのように発揮しているかに焦点をあてた。インキュベータ機能では開かれた組織体制で多方面からの意見を集約できるようになっており,インターミディアリー機能は全ての主要な支援業務に確認され,資金の仲介は多数のネットワークが形成されていること等がわかった。