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J-GLOBAL ID：201202247478633281   整理番号：12A0992773

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震による福島県のため池被災の特徴と応急対策

著者 (3件)： 堀俊和 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  上野和広 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  松島健一 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研)
資料名： 農村工学研究所技報  (農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所技報)
号： 213  ページ： 175-199  発行年： 2012年05月31日 
JST資料番号： S0488B  ISSN： 1882-3289  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東北地方太平洋沖地震により福島県を中心に数多くの溜池が被害を受けた。福島県では,3個の溜池が決壊し,下流域に多大の被害を及ぼした。地震直後の3月14日と6月6日に溜池被害の現地調査を行った。被災した溜池とともに,無被害の溜池も調査し,被害発生の特徴を分析した。これまでの地震被害と同様に,堤体に縦断クラックや上流斜面の滑りが多く発生するとともに,堤体土の吸い出しなどの被災パターンがあった。また,灌漑期前の貯水位の高い時期の地震であったことが被害を大きくした可能性がある。今回の地震災害の最大の特徴は,比較的大きな規模の溜池が決壊し,多大の2次災害を発生させたことである。今後のレベル2地震を想定した溜池の減災方法を提案した。

シソーラス用語： 大地震 ,  福島県 ,  *溜池 ,  *震災 ,  破壊 ,  災害調査 ,  現地調査 ,  堤防 ,  亀裂 ,  斜面 ,  滑り ,  水位 ,  *災害 ,  緊急対策
準シソーラス用語： *減災 ,  高貯水位 ,  上流斜面 ,  堤体 ,  堤防決壊 ,  東北地方太平洋沖地震 ,  二次災害

分類 (2件)： 自然災害  (RA02030M) ,  農業土木  (FB02000W)

引用文献 (8件)：

• 1) 谷茂(2002):ため池災害の現状と予測技術,農業土木学会誌,70(5),33-36
• 2) 谷茂・福島伸二・北島明・石黒和男:老朽ため池における砕・転圧盛土工法による提体改修法(2002).農業土木学会誌,70-12
• 3) 鉄道総合技術研究所(2007):鉄道構造物等設計標準・同解説土構造物,413-417
• 4) 農林水産省農村振興局整備部設計課監修(2006):土地改良事業標準設計指針「ため池整備」,農業土木学会,51-54
• 5) 農林水産省農村振興局整備部設計課監修(2004):土地改良施設耐震設計の手引き,農業土木学会,371-378

タイトルに関連する用語 (5件)： 東北地方太平洋沖地震 ,  福島 ,  ため池 ,  被災 ,  応急対策