文献
J-GLOBAL ID:201202248201051680   整理番号:12A0460484

京都府,和束,石寺地域の石英脈中の2次的タングステン鉱物:anthoinite,mpororoite,およびFeを含まないhydrokenoelsmoreite

Secondary tungsten minerals in quartz veins in the Ishidera area, Wazuka, Kyoto Prefecture, Japan: anthoinite, mpororoite, and Fe-free hydrokenoelsmoreite
著者 (3件):
資料名:
巻: 107  号:ページ: 33-38 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: G0150B  ISSN: 1345-6296  CODEN: JMPSCA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
京都府,和束,石寺地域における石英脈中の灰重石の変質生成物である2次タングステン鉱物を,XRD,SEM-EDS,EPMA,XRFを用いて分析した。結果として,anthoinite,mpororoite,およびhydrokenoelsmoreiteの3つのタングステン鉱物が同定された。はじめの2つの鉱物が日本で発見されたことは報告されていない。したがって,これは日本でanthoiniteとmpororoiteの最初の発見である。これら2鉱物は,灰重石を仮像で置き換える白色粉末状の混合物を形成する。混合物の化学分析は,Al/W比がおよそ1で,Fe2O3の含有量が非常に低いことを示し,たとえ元のmpororoiteがAl2O3を置換するFe2O3の含有量が高かったとしても,anthoiniteとmpororoiteの理想的な式が,それぞれWAlO3(OH)3とWAlO3(OH)3・2H2Oであることを示唆している。これら2つの鉱物に加えて,別のタングステン鉱物が,灰重石仮像内に発見された。それは,最大長さ50μmの正八面体結晶の集合体として産出する。XRDデータはhydrokenoelsmoreiteとよく一致するが,化学分析は,主成分がWO3,Al2O3,とH2Oで,Fe2O3を含まないことを示している。これまで,古い命名法に従ってferritungstiteと呼ばれていた,Feを含有するhydrokenoelsmoreiteのみが,広く日本で発見されることが報告されている。本論文は,日本で初めて,このようなFeを含まないhydrokenoelsmoreiteの産出を報告するものである。和束におけるこれら3つのタングステン二次鉱物は,水とAl2O3の供給と灰重石からのカルシウムイオンの溶出が同時に起こった環境で形成された可能性がある。Alのソースは,石英脈中の白雲母の分解に起因している。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
酸化鉱物,水酸化鉱物 

前のページに戻る