文献

J-GLOBAL ID：201202249005013610   整理番号：12A1550718

布のドレープ形成機構に及ぼす要因

著者 (1件)： 長井茂明 (愛知教大)
資料名： 繊維製品消費科学  (Journal of the Japan Research Association for Textile End-Uses)
巻： 53  号： 10  ページ： 817-824  発行年： 2012年10月25日 
JST資料番号： G0575A  ISSN： 0037-2072  CODEN： SESKB9  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 学位論文を研究解説としてまとめた。JISでも規定されているFRLドレープの垂下形態について,垂下の自重に対する抵抗力を特定することによって,ドレープ形成機構に及ぼす要因について検討した。また垂下時に自重に対して働く力学的抵抗を特定するための解析について,垂下形態の相似,非相似という観点から,自重による垂下に対する力学抵抗において,どのような条件が整えば相似的な垂下状態になるか,さらに,垂下形態に非相似をもたらす力学的要因は何かをモデル的に明らかにし,ドレープ形態に関係する主要な力学的抵抗を特定するとともに,ドレープ性の評価方法を考察した。その結果,布の垂下程度は提案した「垂下指数」で,同一の垂下指数での垂下形態は提案した「携帯指数」で予測でき,布のドレープ性はこの両者で評価ができた。なお曲げ剛性率EIの代表値にはたて・よこ・バイヤスの平均値を,引張圧縮弾性率の代表値にはバイヤス方向の測定値を用いるのが有効であった。

シソーラス用語： *布 ,  *ドレープ性 ,  *機構 ,  *因子 ,  *形態 ,  *抵抗 ,  *応力 ,  *類似性 ,  *方式 ,  *予測モデル ,  *数値
準シソーラス用語： *ドレープ ,  *形成機構 ,  *自重 ,  *垂下特性 ,  *相似性 ,  *評価方法 ,  *予測値 ,  *要因

分類 (2件)： 製織・編組一般  (YM05010C) ,  繊維物理  (YM02020S)

引用文献 (6件)：

• 1) 長井茂明, 須田紀子, 稲垣勝彦;FRL ドレープ形態の相似性について, 繊消誌, 1998, vol.39, p.181-187.
• 2) 長井茂明, 須田紀子, 稲垣勝彦;相似則を利用した FRL ドレープ形態の解析, 繊消誌, 1999, vol.40, p.738-743.
• 3) 長井茂明, 須田紀子, 稲垣勝彦;捩り変形を含む FRL ドレープ形態の相似性, 繊消誌, 2001, vol.42, p.520-526.
• 4) 長井茂明, 須田紀子, 稲垣勝彦;相似則のπナンバーを用いた FRL ドレープ形態の表示の試み, 繊消誌, 2005, vol.46, p.175-183.
• 5) S. Nagai, N. Suda, K. Inagaki; Evaluation Method of the F.R.L Draped Figures, 繊消誌, 2006, vol.47, p.163-170.

タイトルに関連する用語 (3件)： 布 ,  ドレープ ,  要因