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J-GLOBAL ID:201202249114572166   整理番号:12A0437072

ゼブラダニオ幼生におけるデカブロモジフェニルエーテル(BDE-209)の生物濃縮及び代謝は甲状腺の内分泌撹乱の原因となる

Bioconcentration and metabolism of decabromodiphenyl ether (BDE-209) result in thyroid endocrine disruption in zebrafish larvae
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巻: 110-111  ページ: 141-148  発行年: 2012年04月 
JST資料番号: B0823B  ISSN: 0166-445X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDEs)は甲状腺内分泌系を混乱させる潜在能を有しているが,魚におけるこのようなBDE-209の影響あるいは基本的機構についてはほとんど不明である。本研究において,BDE-209の生物濃縮及び代謝について0,0.08,0.38及び1.92mg/L水の濃度で受精後14日(dpf)まで曝露したゼブラダニオ胚において調べた。化学分析により,BDE-209がゼブラダニオ幼生中に蓄積すること,またオクタ及びノナ-BDEsを含む代謝産物を検出し,ノナ-BDEsの方が多いことを明らかにした。曝露により,トリヨードチロニン(T3)及びチロキシン(T4)の両者の濃度が変化し,甲状腺内分泌撹乱を示していた。視床下部-下垂体-甲状腺(HPT)軸における遺伝子転写についてさらに調べ,その結果は,コルチコトロピン放出ホルモン(CRH)及び甲状腺刺激ホルモン(TSHβ)をコード化する遺伝子が有意に転写的上方制御を受けることを示していた。甲状腺の発達(Pax8及びNkx2.1)及び合成[ナトリウム/ヨウ化物共輸送体(NIS),チログロブリン(TG)]に関与する遺伝子もまた転写的上方制御を受けた。チロニン脱ヨウ素化酵素(Dio1及びDio2)ならびに甲状腺ホルモン受容体(TRα及びTRβ)についてのmRNAの上方制御もまた観察した。しかしながら,甲状腺ホルモン(TH)の輸送[トランスサイレチン(TTR)]及び代謝[ウリジンジホスファート-グルクロノシル-トランスフェラーゼ(UGT1ab)]に関与する蛋白質をコード化する遺伝子は有意に転写的下方制御を受けた。さらに,TGの蛋白質合成は有意に上方制御を受けたが,TTRのそれは有意に減少した。これらの結果は,発育中のゼブラダニオ幼生におけるBDE-209による甲状腺内分泌撹乱を定量するために視床下部-下垂体-甲状腺軸を評価することができることを示唆した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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動物に対する影響  ,  その他の汚染原因物質 
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