抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ジャスモン酸類は植物ストレス応答及び発育過程で信号として機能する脂質由来化合物である。ジャスモン酸(JA)信号伝達の構成要素及びJA生合成に関与する酵素は生化学及び分子遺伝的手段によって広範囲に特性化されている。突然変異体はJAの生物活性形態のジャスモノイル-l-イソロイシン(JA-Ile)の合成経路の定義及び中心調節ユニットとしてFボックス蛋白質COI1の同定に有用である。JAシグナル伝達の分子機構に関する詳細は,受容体蛋白質NINJA及び一般的コリプレッサーと一緒に転写レプレッサー複合体を形成するJAZ蛋白質の発見によって最近解明された。JA認識及びシグナル伝達の現行モデルは,JA-Ileの結合に関して,MYC2及び他の転写因子が遺伝子発現を活性化する,26Sプロテアソーム経路による分解でJAZ蛋白質を標的とするE3ユビキチンリガーゼとして作用するSCF
COI1 複合体を意味する。化学的戦略は,ジャスモン酸塩調査の不可欠な一部として,ホルモンの主要な生理活性形態として(+)-7-イソ-JA-l-Ileの発見及び構造-活性相関の構築に有用である。その蓄積の一時的性質は,JA-Ileの不活性化及び異化を理解するための必要性を強調する。そして最近の研究は,チトクロームP450モノオキシゲナーゼによるJA-Ileの酸化はJAシグナル伝達を停止させるための主要機構であることを示す。植物は顕著で差別的生物活性をもつ多数のJA代謝産物を含む。植物脂質シグナル伝達の分野での主要課題は,これらの生物活性ジャスモン酸類/オキシリピンの活性モード及び同族受容体を同定することである。Copyright 2012 Springer-Verlag Translated from English into Japanese by JST.