文献

J-GLOBAL ID：201202249311041458   整理番号：12A1426574

変位の大きな比較的短周期の成分を有する津波の伝播特性

著者 (3件)： 柿沼太郎 (鹿児島大 大学院理工学研究科) ,  山下啓 (鹿児島大 大学院理工学研究科) ,  岸良美香 (鹿児島大 大学院理工学研究科)
資料名： 津波工学研究報告  (Research Report of Tsunami Engineering)
号： 29  ページ： 75-81  発行年： 2012年03月30日 
JST資料番号： L2458A  ISSN： 0916-7099  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 岩手県南部沖のGPS波浪計で捉えられた2011年東北地方太平洋沖地震津波の水面変動には2段階にわたる水位上昇の発生が認められる。これは,波高数mの成分と,変位のより大きな比較的短周期の成分からなる津波が伝播したことを示している。このような津波がどのような伝播特性を示すのかをモデル地形を対象とした数値解析により調べた。さらに,実地形を対象とした津波の1次元伝播解析を行い,2段階の水位上昇をもたらす津波波源域の初期水面形を試行錯誤により推定しようとした。その結果,2011年東北地方太平洋沖地震津波の第1波の波形はおおよそ再現できたが,解析結果では,計測値に見られない分裂波が現れた。また,ピーク部の波源域は日本海溝より沖に位置することとなった。

シソーラス用語： *津波 ,  *伝搬特性 ,  波浪計 ,  大地震 ,  岩手県 ,  数値解析 ,  *伝搬 ,  短周期
準シソーラス用語： GPS波浪計 ,  *津波伝搬 ,  東北地方太平洋沖地震

分類 (2件)： 沿岸海洋物理学  (DC06060N) ,  自然災害  (RA02030M)

タイトルに関連する用語 (4件)： 変位 ,  短周期 ,  津波 ,  伝播特性