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J-GLOBAL ID：201202249343843246   整理番号：12A0852529

多置換ヘテロ環の構築を志向するπ酸性遷移金属触媒反応の開発

Development of π-Acidic Metal-Catalyzed Reactions toward Construction of Multi-Substituted Heterocycles

著者 (1件)： 中村達 (東北大 大学院理学研究科)
資料名： 有機合成化学協会誌  (Journal of Synthetic Organic Chemistry, Japan)
巻： 70  号： 6  ページ： 581-592  発行年： 2012年06月01日 
JST資料番号： F0383A  ISSN： 0037-9980  CODEN： YGKKAE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らはアルキンを介した間接的な結合活性化能力を炭素,窒素,酸素などの主要な生体構成元素間のσ-結合の切断に適用した,多様なヘテロ環を構築するπ-酸性遷移金属触媒反応を開発した。本報ではこの研究成果の概要を以下の項目に分けて報告した。1)炭素-ヘテロ原子結合の分子内付加反応,2)窒素-酸素結合開裂による活性白金カルベノイド中間体の発生を鍵とする分子変換反応,3)O-プロパルギルオキシムの骨格転位反応,4)他の主要生体構成元素間σ-結合活性化への展開。原子効率的な反応設計により多置換ヘテロ環骨格が構築されることが予測され,合成化学的観点からも有用性が期待される。

シソーラス用語： *遷移金属触媒 ,  触媒反応 ,  アルキン ,  化学結合 ,  付加反応 ,  開裂反応 ,  カルベン ,  転位反応 ,  *白金触媒 ,  *金化合物 ,  銅触媒 ,  オキシム ,  環化反応
準シソーラス用語： *σ結合 ,  カルベノイド ,  金触媒 ,  結合開裂

分類 (1件)： 触媒反応一般  (CB06080F)

引用文献 (102件)：

• 1) 先駆的研究例: (a) K. Utimoto, H. Miwa, H. Nozaki, Tetrahedron Lett., 22, 4277 (1981)
• (b) V. Rautenstrauch, J. Org. Chem., 49, 950 (1984)
• (c) B. M. Trost, M. Lautens, J. Am. Chem. Soc., 107, 1781 (1985)
• (d) B. M. Trost, G. J. Tanoury, J. Am. Chem. Soc., 110, 1636 (1988)
• (e) N. Chatani, T. Morimoto, T. Muto, S. Murai, J. Am. Chem. Soc., 116, 6049 (1994)

タイトルに関連する用語 (6件)： 置換 ,  ヘテロ環 ,  構築 ,  酸性 ,  遷移金属触媒反応 ,  開発