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J-GLOBAL ID:201202249566973320   整理番号:12A0230774

南大洋の東太平洋セクタにおける水塊のネオジム同位体組成

The neodymium isotopic composition of waters masses in the eastern Pacific sector of the Southern Ocean
著者 (6件):
資料名:
巻: 79  ページ: 41-59  発行年: 2012年02月15日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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南極環流(ACC)は海洋循環の重要な成分のひとつであり,現在及び過去の循環を追跡するためにNd同位体を利用するにはその同位体組成なんに関する知見が不可欠である。本論文では南大洋の東太平洋セクタの水コラムのNd同位体組成の57の新たな分析を報告し,3次元での変動と変動に対する支配を記述する。水コラムの中層のNd同位体データは,εNd値が-8.7±0.1での周極深層水(CDW)の均一性を示す。この均一性はACC流での大きなNdインベントリを反映しており,大気からのダストや溶存あるいは粒子状物質を通じた大陸からの流入に対してNd同位体の特徴をバッファしている。アムンゼン海陸棚へのCDWの湧昇のNd同位体の特徴も水コラムの中層においてはほぼ保持されている。しかし陸棚の最上部及び底ではNd同位体と濃度の特徴は大きく変化している。陸棚の水コラムのデータは全て,対照的な同位体組成を持ったNdの底層及び表層の水への付加とその後の保存混合に合致する。この陸棚の組成の混合はまた外洋の表層水のεNd値の変化をもたらす。外洋の底層水の堆積物との相互作用による変化はより小さいが,海底から10m以内の水において同位体組成の顕著な変化を伴うNdの非保存的な除去が生じている。これらの新たなデータは,特にACCのような大規模な海流に関して中層の水コラムでのNdの保存性を示している。この領域でも境界交換型過程は重要であり,陸棚及び外洋の表層水に対するその痕跡は顕著であるが,CDWの主要な中心部に対しては観測可能な影響はない。この発見は,現在及び過去における保存的な水塊のトレーサとしてNdが利用できることを示唆する。例えば,大西洋に流出する南大洋成分の深層水の時間的変動に対する支配は,大西洋セクタにおける北大西洋深層水の流入の変動のみであろう。一方,陸棚の底層水の劇的な変化や,それよりはわずかであるが外洋の底層水の非保存的な挙動からは底層水のNdの特徴の堆積物による変化が示唆されるため,これらの深層水のNd同位体の特徴の記録として底層水のNdの堆積物記録を用いることには注意が必要である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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水圏・生物圏の地球化学  ,  その他の同位体地球化学 
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