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J-GLOBAL ID:201202249570242682   整理番号:12A1111370

電子メールの送受信ログによる学内コミュニケーション構造の定性的分析

著者 (4件):
資料名:
巻: 32  ページ: 140-146  発行年: 2012年03月 
JST資料番号: L5808A  ISSN: 0913-4514  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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計算機センターのネットワーク機器には,多種多様なログデータが記録されている。その中で,まず,メールサーバのログデータに着目し,学内での電子メールによる情報の流れを分析した。メールサーバのログデータからは,時間あたりの電子メールの処理件数や,送信したデータ量,配送にかかった時間等の統計情報を集計することが可能であり,実際に,メールサーパの負荷を把握するために,このような統計情報が活用されている。しかし,このような従来的な統計情報を超えて,電子メールを通して学内で組織や人が形成する情報ネットワークの構造を分析し,教職員や学生の形成するコミュニティ等の特徴を把握することができれば,学内のネットワークシステムの構成改善や効率化に役立つ知識が得られるだけでなく,学内の電子メールによる効率的な情報伝達や,学生のインターネット利用の定性的な把握と情報処理教育への活用も期待できる。一方,このような複雑な構造の分析については,近年,友人関係,企業の取引関係,生体内の遺伝子やタンパク質の相互作用など,人間社会や自然界の様々な現象によって形成されるネットワーク構造の分析が注目を浴びており,様々な複雑なネットワーク構造を分析・理解するための数理的手法が開発されている。本稿では,学内電子メールサーバの送受信ログに関するネットワーク統計量について分析した結果について報告をする。学内の電子メールを介した情報ネットワークは,わかりやすいコミュニティ構造を持っていることがわかった。相互に密に繋がっている4つのコミュニティは職員組織であり,周辺に孤立しているのが主に学生の頂点である。また,放射状の構造は,学生から教員へのメール送信に対応しており,夏休み中のレポート提出であると考えられる。夏休み期間中は,学内のメールアドレスによる学生同士のコミュニケーションがほとんどないこともわかる。
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分類 (1件):
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情報収集・整理 
引用文献 (2件):
  • [1] Y. Nakamura, T. Horiike, T. Kuboyama, and H. Sakamoto. Extracting research communities by improved maximum flow algorithm. International Journal of Knowledge-Based and Intelligent Engi-neering Systems. (to appear).
  • [2] L. Tang and H. Liu. Community detection and mining in social media, volume 2. Morgan & Claypool Publishers. 2010.
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
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