文献
J-GLOBAL ID:201202249752782895   整理番号:12A0664050

イチジク株枯病感染が株枯病抵抗性イチジク品種の生育に及ぼす影響

Growth of Fig Varieties Resistant to Ceratocystis Canker following Infection with Ceratocystis fimbriata
著者 (4件):
資料名:
巻: 81  号:ページ: 159-165 (J-STAGE)  発行年: 2012年 
JST資料番号: F0626A  ISSN: 1882-3351  CODEN: EGKZA9  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
日本の主要イチジク品種’桝井ドーフィン’については,病原菌(Ceratocystis fimbriata)によるイチジク株枯病(以下,株枯病)が深刻である.そこで本病抵抗性が期待される’Celeste’,’Boldido Negra’,’Ischia Black’,’Negronne’の4品種の耐病性を検証し,’桝井ドーフィン’用の抵抗性台木としての能力を検討した.砂礫350mLを培地とする根箱の’Celeste’苗は,培地への病原菌の接種直後から根の伸長が抑制され,根の呼吸速度は接種2か月後には低下し,細根は伸長が停止して病斑を生じた.用土3.5Lで鉢栽培した4品種は,病原菌の土壌かん注5か月後の調査で地下部には病斑が確認された.しかし,全個体は生存し,大量の菌を接種しなければ根の呼吸速度は低下せず,’Celeste’以外では葉重,新梢重および根重の有意な減少はなかった.4品種を台木とする’桝井ドーフィン’樹を用土22Lのコンテナで栽培し,病原菌を接種すると,2年目には一部の個体が枯死し,全般に接ぎ穂や根の生育が減退する傾向にあったが,’Negronne’台木には,枯死や有意な生育の低下は認められなかった.4品種を台木とする’桝井ドーフィン’樹は株枯病汚染ほ場でも枯死が少なく,定植後5年間はその大半が枯死を免れた.この間,穂木’桝井ドーフィン’の生育に,経年的な明らかな樹勢衰弱はなかった.以上から,4品種については,株枯病の被害を受けながらも生存を維持する「ほ場抵抗性」が実証され,台木の耐病性は’Negronne’が最も期待できた.(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
果樹  ,  菌類による植物病害  ,  栽培的防除 
引用文献 (19件):
  • Allen, P. J. 1953. Toxins and tissue respiration. Phytopathology 43: 221–229.
  • Awamura, M. and H. Nogata. 2005. Effect of ‘Celeste’ rootstock on tree growth and fruit qualities in young tree of fig cultivars ‘Masui Dauphine’ and ‘Houraishi’. J. Japan. Hort. Sci. 74 (Suppl. 2): 145 (In Japanese).
  • Condit, I. J. 1955. Fig varieties: A monograph. Hilgardia 23: 323–538.
  • Hirata, N. 1985. Morphology, physiology and function (Keitai-Seiri-Kino). p. 229–273. In: Kajuzensho, Japanese apricot, fig and loquat (Ume-Ichijiku-Biwa) (In Japanese). Nobunkyo, Tokyo.
  • Hosomi, A. 2011. Incidence of soil sickness in areas producing ‘Masui Dauphine’ figs. Bull. Res. Inst. Env. Agr. Fish. Osaka 4: 9–13 (In Japanese with English abstract).
もっと見る

前のページに戻る