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J-GLOBAL ID:201202250230518444   整理番号:12A0508920

刺胞動物Clytiaにおける母性的に局在する生殖質mRNAと生殖細胞/幹細胞形成

Maternally localized germ plasm mRNAs and germ cell/stem cell formation in the cnidarian Clytia
著者 (7件):
資料名:
巻: 364  号:ページ: 236-248  発行年: 2012年04月15日 
JST資料番号: C0522A  ISSN: 0012-1606  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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体細胞からの生殖系列の分離は動物の生物学における古典的な概念であり,種に依存して,母性的に局在する生殖質(「前成説」あるいは「母性遺伝」)あるいは誘導シグナル(古典的に「後成説」あるいは「接合子誘導」と呼ばれる)の何れかによる運命決定を含むと考えられている。後者の機構は,生殖細胞の運命が成体期に多能性幹細胞から決定される刺胞動物や海綿動物といった非左右相称生物で作動すると一般的に考えられている。著者らは,ヒドロ虫刺胞動物Clytia hemisphaericaにおいて,生殖細胞が由来する幼生および成体クラゲの多能性「間質」細胞(i細胞)が一群の保存された生殖細胞マーカー,Vasa,Nanos1,PiwiそしてPL10を発現することを見いだした。in situハイブリダイゼーション分析は予期せぬことに,これら全ての遺伝子の母性mRNAが卵の動物極の生殖質様領域に高度に濃縮され,i細胞系統に受け継がれることを明らかにした。このことは動物極に局在した因子の継承によるi細胞運命決定を強く示唆する。他方,卵割期に分離した動物および植物半球割球に由来する幼生は共に同等のi細胞集団を生じたので,実験的検証はi細胞がClytiaにおいて後成的機構により生じうることを示した。従って,Clytia胚はi細胞により受け継がれる母性生殖質を持つようであるが,接合子誘導によりこれらの細胞を生ずる能力を持つようである。入手可能なデータの再評価は母性的に局在する生殖質の分子的要素が刺胞動物/左右相称動物の共通の祖先に存在していたことは真実味があるが,それらの役割は厳密に決定論的では無かったかもしれないことを示す。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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発生と分化  ,  進化論一般 

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