本研究の目的は,劣化して撮像されたColor C Code検出画像がデコード可能になるような色彩改善手法について検討することである。具体的には結果的に画像の色相を変えて色彩を8種の純色に近づけるために適した手法を提案した。これにより得た主な知見を次に示した。1)Color C Codeの撮像画像のホワイトバランス補正を実行したが,提案した改善手法と比べてとくに顕著な効果はないこと,2)「白色および明るさ補正」の後「色鮮明度およびコントラスト強調」を適用したときに最も良い結果が得られること,3)「白色および明るさ補正」の条件Wmin=q×Wnのqを変えることにより,デコード特性が変わることなど。