抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
広く用いられているHadoopと比較して,より広い範囲に適用可能なMapReduce処理系SSSを開発している。SSSはオープンソースのキーバリューストア(KVS)であるTokyo CabinetとそのネットワークインターフェイスであるTokyo Tyrantをストレージとして用いる。しかし,SSSのアクセスパターンはバルクでの読み出し,書き込み,削除が主で,Tokyo Tyrantが本来想定している細粒度のアクセスとはかけ離れており,Tokyo Tyrantが用意するAPIを利用するだけでは,Tokyo Cabinet/Tokyo Tyrant本来の性能を引き出すことが出来なかった。本稿ではわれわれが行った,Tokyo Cabinetに対する改変について報告する。SSSが行う範囲指定処理をTokyo CabinetおよびTokyo Tyrantに追加し,さらに内部でのロックを最適化した。その結果,Tokyo Cabinetを直接用いるマイクロベンチマークで,読み込み時5倍書き込み時2倍の速度向上を確認した。また,SSS全体としてのマクロベンチマークでも読み込み時3倍,書き込み時で1.3倍の速度向上を確認した。(著者抄録)