抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第三セクター鉄道である仙台空港アクセス鉄道は,JR東北線「名寄駅」を起点として「仙台空港駅」に至る延長7.1kmの単線交流電化路線で,JR東北線と相互直通運転を行っており,仙台駅と仙台空港駅を最速17分で結んでいる。平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震とその後の大津波により当鉄道の鉄道施設に甚大な被害が発生した。とりわけ,仙台空港駅1階に設置されていた,運輸管理所が津波により壊滅的な被害を受けた。鉄道・運輸機構は,宮城県からの要請を受け,被害調査を行うとともに復旧計画の策定,復旧工事の監理等の技術支援を行った。機械部門における復旧方針は,早期復旧と機材の入手困難性から再利用可能なものは活用し,新規購入機材を極力制限する方向で行った。その結果,平成23年7月23日に名取~美田園駅間で部分運行を再開した。最も被害状況,とりわけ津波被害が甚大であった「仙台空港駅」においては,今回の教訓を生かして重要施設となる機器・諸室類は可能な限り1階から2階に移し,平成23年10月1日には全線の開業を実現した。この間の,鉄道・運輸機構による仙台空港アクセス鉄道機械設備の復旧技術支援について,報告した。