抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我が国の繊維産業が置かれている環境を概観すると共に,未来に向けた戦略を論じた。初めに,現況を記し,繊維生産量は人口の膨張よりも遥かに大きな成長を遂げており,その中で天然繊維から合成繊維への転換が図られていることを示した。そして,著者が属する東レ株式会社の繊維事業方針と戦略立案の背景について述べ,アジア成長の取り込み,国内市場(衣料)の変化,繊維先端材料の創出による競争力強化を示した。そして,同社の研究開発の戦略事例を紹介した。ここでは,ナノファイバおよびバイオマス原料由来繊維(4GT繊維織編物「フィッティ」,ポリ乳酸繊維「エコティア」,熱可塑性セルロース繊維「フォレッセ」)を示した。最後に纏めとして,強みを活かし深化を伴う研究開発,成長産業へのコミット,社内外との連携研究,相互連鎖型研究開発および技術継承と人材育成を伴う研究開発の重要性を説いた。