抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本では高度な研究開発能力や産業競争力の維持・発展を目指し,2006年度から次世代スーパーコンピュータプロジェクトが開始された。本論文では,(独)理化学研究所が主たる開発を行い,2011年に開催された第26回国際スーパーコンピューティング会議ISC’11で第37回TOP500リスト第1位を獲得したスーパーコンピュータ京のプロジェクトを概説した。具体的には,2010年9月末に筐体の搬入,2011年9月に全システムの設置,2012年6月に完成して9月末には全国の共同利用施設として共用を開始する。その特徴は1秒間に1京回(10ペタフロップス)以上の演算性能とノードの理論的なByte/Flops(B/F)値0.5を備え,要求B/F値が大きいアプリケーションでも使いやすい。また,メモリ量とピーク性能比が0.12であり,通信性能も同様の傾向が見られることから様々なアプリケーションに対応できる汎用性を備える。さらに,理論演算性能に対する実効効率が93%,ワットあたりの実行性能が824.56メガフロップス/Wのように高性能と低消費電力を両立させ,8万個以上のCPUからなるにも関わらずLINPACKベンチマークプログラムの実行時間として約29時間を達成するなど高い信頼性を持つことを説明した。