抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アクセス件数の多いWebサイトでは,複数台のサーバを設置してクラスタ化し,並列処理によるシステム処理能力の向上を図っている。また,多くのブラウザは,複数のTCPコネクションを使用する並列ダウンロードによって,応答時間の短縮を行っている。その一方で,サイトによっては,過負荷による応答時間の増大を防止するため,接続を受け付けるコネクション数を制限しなければならないこともある。そこで,本稿では,サイト側において,接続中のコネクション総数が少ない場合には新規クライアントからの複数コネクション確立要求をそのまま受け付け,接続総数が多い場合は1コネクションのみ受け付ける,コネクション受付制御方式を提案する。これにより,可能な限り並列ダウンロードを有効にして応答時間の短縮を図り,かつユーザからの接続が棄却される確率(1本のコネクションも受け付けられない確率)の低減を目指す。具体的には,最大受付コネクションSを越えないしきい値Tを定め,新規クライアントからのコネクション確立要求が到着した時点で,接続中のコネクション総数がTを越えているか否かで,そのクライアントに許可するコネクション数を決定する。性能評価の結果,しきい値Tを最大受付コネクションSより少し小さい値以下に設定することで,セッション棄却率を大幅に低減できることが分かった。