文献

J-GLOBAL ID：201202251882647110   整理番号：12A1219848

生細胞の核膜孔複合体における指向性分子運動の捕捉

Capturing directed molecular motion in the nuclear pore complex of live cells

著者 (3件)： CARDARELLI Francesco (Istituto Italiano di Tecnologia, Pisa, ITA) ,  LANZANO Luca (Univ. California, CA) ,  GRATTON Enrico (Univ. California, CA)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 109  号： 25  ページ： 9863-9868  発行年： 2012年06月19日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 内因性に障害のあるヌクレオポリン(Nup)は核膜孔複合体(NPC)内側に選択的フィルターを形成し,核原形質の輸送機構に中心的役割を果たす。今回,単一NPC中心の蛍光相関スペクトロスコピーとリアルタイム追跡法を用い,生細胞におけるこの輸送機構を検討した。Phe-Gly(FG)ヌクレオポリンNup153はNPCの核バスケットに係留した。Nup153-GFP分布中心の追跡で,動力学的性状はNPC内の2つの分かれた部位間でGFPタグの急速で別々の交換を示す調節を受けた。この調節を受けたベクトル交換は輸送中Kapβ1受容体が関わった。2つのシグナルの相互相関により,Nup153活性は従来のNLSカーゴの機能的核輸入と一致した。これらの知見に基づき,Nup介在指向運動は無傷のNPCを介する分子の選択的開閉に関わると提案した。本結果は無傷細胞におけるNPC機能の更なる研究に道を開くと結論した。

シソーラス用語： 細胞 ,  *タンパク質複合体 ,  *分子運動 ,  蛍光分光法 ,  相関分光法 ,  実時間処理 ,  *核膜 ,  緑色蛍光タンパク質 ,  動力学 ,  相関 ,  CHO細胞
準シソーラス用語： ヌクレオポリン ,  核膜孔複合体 ,  生細胞 ,  相互相関 ,  CHO-K1細胞

分類 (1件)： 生物学的機能  (EB03040U)

タイトルに関連する用語 (5件)： 生細胞 ,  核膜孔複合体 ,  指向性 ,  分子運動 ,  捕捉