文献

J-GLOBAL ID：201202252156427175   整理番号：12A1305060

金表面上の二分子膜における単一分子の電子誘起スピン交差

Electron-Induced Spin Crossover of Single Molecules in a Bilayer on Gold

著者 (6件)： GOPAKUMAR Thiruvancheril G. (Christian-Albrechts-Univ. Kiel, Kiel, DEU) ,  MATINO Francesca (Christian-Albrechts-Univ. Kiel, Kiel, DEU) ,  NAGGERT Holger (Christian-Albrechts-Univ. Kiel, Kiel, DEU) ,  BANNWARTH Alexander (Christian-Albrechts-Univ. Kiel, Kiel, DEU) ,  TUCZEK Felix (Christian-Albrechts-Univ. Kiel, Kiel, DEU) ,  BERNDT Richard (Christian-Albrechts-Univ. Kiel, Kiel, DEU)
資料名： Angewandte Chemie. International Edition  (Angewandte Chemie. International Edition)
巻： 51  号： 25  ページ： 6262-6266  発行年： 2012年 
JST資料番号： H0127B  ISSN： 1433-7851  CODEN： ACIEAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 真空蒸着法によりAu(111)面上にスピン交差錯体,[Fe(bpz)₂phen](1:bpz=ジヒドロビスピラゾリルボラート,phen=1,10-フェナントロリン),の二分子膜を形成させた。走査トンネル顕微鏡(STM)の探針に印加する電圧を通常のSTM観察に用いる電圧より高く設定すると,設定電圧及び電流に依存して第二層目にある探針近傍の前記分子を低スピン状態と高スピン状態の間で転移させることが可能であった。転移する分子は探針からnmスケールの距離にある数個の分子に限られていた。このスピン転移は電子注入により誘起される過程でありエネルギー移動が速い。そのため,分子構造の再構成は追随せず,二層膜の秩序構造は変化しない。この特徴がスピン転移を再現性よく繰り返すことを可能にしている。

シソーラス用語： *真空蒸着 ,  二分子層 ,  *金 ,  基板 ,  *鉄錯体 ,  走査型トンネル顕微鏡 ,  *クロスオーバー効果 ,  相転移 ,  量子遷移 ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物
準シソーラス用語： *スピン交差 ,  スピン転移 ,  二分子膜

分類 (3件)： その他の無機化合物の薄膜  (BK14060A) ,  鉄の錯体  (CE01091H) ,  その他の無機化合物の磁性  (BM06060P)

物質索引 (1件)： 1,10-フェナントロリン

タイトルに関連する用語 (6件)： 金 ,  二分子膜 ,  単一分子 ,  電子 ,  誘起 ,  スピン交差