抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新規開発テーマは大小合わせて5~10テーマで,ランダムに同時進行させている。思考時間は1テーマ最長でも5分程度で,それ以上考えても時間の浪費で,引き出しに仕舞い込む。仮想引き出しの形状はT字型で横列には開発初期を平行に並べ,成熟とともに中央縦軸に移動する。完成度が上がるごとに下げていき,その後製品化へと進む。1988年発売の金型内【ゲートカットユニット】は開発初期の横軸から縦軸最下点まで約15分である。ゲート切断のための手段を模索し,ランナーゲート部をブロック化し,移動させればゲートは切断する。移動方法はスプルーがあるため,回転移動を選択し,回転体にはランナーとゲートを加工し,コールドスラグのたまり場とEPをセンターにし,これを回せばゲートは剪断する。回す方法は,5分で成形機の型開閉を利用して回す方法を考え,周囲には型開閉駆動を回転運動に変換するカムグローブを配した。その溝にStピンの球凸部が符合し,PL面を閉じた状態で回転体を回す必要もある。半ば強引に,当時受注していたサイドゲート仕様の金型5型すべてに組み込み,納めた5型すべてが全滅した。Stピン先端φ5×2部の母材に超鋼を使用したが破損し,PL面と製品部を大きく破損させた。原因は鋼材選びと熱処理方法で,素材変更を繰り返すこと1カ月で,StピンはSR2.5(凸)になった。上市まで1カ月少々で,新規製品開発期間としては異例の速さだろう。