抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
木材の高温乾燥法は心持ち材を無背割りで表面割れが少なく,しかも従来の乾燥法と比較し,乾燥時間が短縮出来ることから注目されているが,高温乾燥では,乾燥に伴い内部割れが発生する場合があり,この内部割れは外観から発見することは困難である。内部割れは木材を加工する上で影響が大きい。表面からは不明な内部割れの有無や程度を推定できれば,高温乾燥法による内部割れ防止のやめの調査,品質管理が可能となる。柴田らは切り欠きモデル試験の結果から,累積有効距離比(IEL比)と静的せん断弾性係数比(Gs比)の関係にべき乗モデルを導入し,内部割れが発生した場合,内部割れの程度に応じて静的せん断弾性係数が低下することを示した。一方,実大材のヤング係数は含水率が20%以下になった時点から急激に上昇する。今回の調査で,含水率が減少した場合,に内部割れがないか,あってもほとんど認められない材料では,含水率の低下に登美なって,せん断弾性係数が上昇する。逆に内部割れが発生している材料ではせん断弾性係数が上昇しないことを確認できた。これらを変化率が含水率に反比例するモデルとして報告した。ここでは,変化率が含水率に反比例するモデルの導入過程について,関数系の誘導と実際の内部割れへの適応を検討した結果について紹介した。