抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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リンゴ加工工場より発生したリンゴ圧搾残渣を用いて,実験室規模のバイオリアクタにより,メタン発酵の回分実験を行った。メタン発酵の種汚泥は下水処理場の汚泥消化槽より入手した。基質のリンゴ圧搾残渣の総固形物は21.8%でそのうち揮発性固形物(VS)は97%である。種汚泥を入れた有効容積1.8Lのアクリル製発酵槽に基質のリンゴ圧搾残渣を湿重量で50,100,150及び200g添加後,累積メタンガス生成量を測定した。標準状態におけるメタン収率は243~292mL/gVSであった。200gの基質添加実験では,培地のpHが5.0以下に低下し,メタン発酵が阻害されたが,アルカリ添加でpHを6.0に調整することによりメタン生成が再開し,それ以降pHの不可逆的低下は起らなかった。基質添加後,水素生成が起こり,酢酸と酪酸濃度が著しく増加した。リンゴ圧搾残渣を含む食品残渣系廃棄物はメタン収率が高い。