抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本の食品包装規制は,樹脂等の原材料は主に業界自主基準方式であること,乳及び乳製品だけの特別規制があることなどの,欧米にはない仕組みを持っている。欧米の規制の現状と相違点,及び日本との違いを紹介した。欧州(EU)の規制(EU統合の仕組み,EU規則の対象,EC指令,プラスチックの規制,機能性バリア,各国の法規制及び自主基準),アメリカの規制(アメリカ食品医薬品局,連邦規則集,間接食品添加物,新規物質の申請制度,食品接触物質上市前届出制度(FCN制度),移行試験条件)について概説した。アメリカは閾値の導入にように科学的根拠を重んじる一方,FCN制度のように一国主義的な面があり,条項の順序も複雑で判り難く,条項間の調和に乏しい傾向がある。EUは日本と同じ化合物登録制度であり,全体の構成も判りやすく,世界標準的な存在になりつつあると論じた。