抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿はシリーズで金属材料技術者向けに高分子結晶について平易に解説を行なっている内の一つで,今回は結晶成長について記した。これまでに,高分子結晶には点状と繊維状核から成長することを述べたが,この中でも,例えばポリプロピレン(PP)においてはα型とβ型の結晶形態があることを示した。α型は,溶融状態から凝固する際,急激な結晶の成長を促進させる核で不均一核と呼ぶ。これに対してβ型は分子鎖の集合部分からゆっくりと成長する形態で均一核と呼んでいる。高分子材料を製品に利用する場合結晶成長の制御が必要となるが,このために一次不均一核の数を増加させる目的で増核剤と呼ばれる添加物が用いられる。PPにおけるその効果の事例を示した。