抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年は,貴金属が有する「通貨」と「商品」の2面性を改めて印象付けた1年であった。すでに需給構造が変化し「通貨」としての色合いが強まっている金の価格は,先進国における金融緩和継続や新興国の高インフレを背景に11年連続の上昇。通貨と商品の両要素が拮抗する銀は異例の乱高下ではあったが高値圏で推移し,年平均価格は過去5年平均の2倍超となった。他方,工業用途が大きい白金族は,欧州債務危機拡大で世界経済見通しが大きく悪化した9月に大きく値を崩し,金とプラチナの価格は9月を境に逆転した。2011年需給統計は一部例外を除き,近年の価格高騰を受けた供給増加や消費低減・素材代替の進展など,需給緩和を示唆する内容となっており,2012年の相場展開においては投資需要の持続性や価格下落を受けた需給改善の有無が焦点となる。(著者抄録)