抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カライド酸素燃焼プロジェクトは,既存の石炭火力発電所に酸素燃焼技術を適用し,回収したCO
2をCCSにより地中貯留し,発電時のCO
2排出量をほぼゼロに削減する技術開発を目的とした実証プロジェクトである。酸素燃焼とは,バーナー部やボイラ部に,酸素または酸素濃度を高めるガスを用いた燃焼方法である。最大の利点は,排出ガスの大部分が水分と二酸化炭素になることであり,排出ガスから二酸化炭素を容易に分離・回収できる。2011年3月,ボイラの酸素燃焼適用据付工事完了後,空気燃焼での運転状態確認が行われた。その後,8月に予定されている本格的な実証運転開始に向けて,ボイラの安全停止のため,緊急的に燃料供給遮断する試験等の試運転が実施されている。現在,QED州のエリアを貯留候補地点に選定し,今後予定されている調査井の掘削結果を踏まえた詳細検討を行っている。プロジェクトにおけるCO
2輸送は,液化状態におけるロータリー輸送を計画している。豪州においてはCCSを目的とした国家プロジェクトが開始されており,酸素燃焼プロジェクトのCO
2貯留実施に向けた追い風となっている。