抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,意味論が明確な計算に関する整定義モデルと計算(コンピュテーション)を結合して用いることを推奨した。どの科学分野においても,明確な定義を持つ用語の利用が必要であることを述べた。次に計算機利用思考の問題を取り上げ,計算機利用思考が,問題の定式化において,その解が計算ステップやアルゴリズムとして表現可能になるようにする方法であることを述べた。過去50年間に亘り計算機システムは劇的な進展を遂げ,現代のインターネット時代を迎えていることを述べた。また,熱散逸の問題などから,コンピュータアーキテクチャが変化していることを述べた。計算の応用の広がりとともに,人間努力のすべての領域に計算の概念を拡大することが必要であり,人間の細胞や臓器の中で見られる高度並列生物プロセスのシミュレーションとそのための優れた計算モデルについて述べた。また計算機科学の中心的領域の一つである計算理論について論じ,Turing機械に関する議論を行った。Turing機械を超えるコンカレントモデルを取り上げ,並列処理,分散処理のための計算モデルの多様性を論じた。最後に計算モデルの利点を取り上げ,教育での支援について述べ,クラウドコンピューティングの問題を取り上げた。