抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ヨーロッパにおいては,地表水の20%が深刻な汚染のリスクを抱え,都市の60%が地下水の汲み上げ過剰な状態に陥っており湿原の50%が危機に瀕しているとされる。2000年に策定されたEU水管理政策にかかわる基本的な法制度である水枠組指令(WFD)と洪水対策に関して2007年に策定された洪水指令(FD)の概要を紹介した。ヨーロッパでは,1970年代後半より水管理のための法制度整備が進められてきたが,危険物質排出による汚染から飲料水などを守ることが当初の目的であった。1990年代になると都市部における下水の適切な収集,処理を求める水処理管理政策の構築が求められた。WFDの特徴としては,1)地表水,地下水を含むEU内の全ての水資源について2015年までに良好な状態とする,2)地域・国の教会を超え,自然の流域をベースとして水を管理する,3)様々な水管理の取組みを1つの枠組みに統合したもの,4)一般市民の参加を促進したもの,などが挙げられる。