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J-GLOBAL ID：201202253490605951   整理番号：12A0297572

強い骨を構築する:骨芽細胞系の分子調節

Building strong bones: molecular regulation of the osteoblast lineage

著者 (1件)： LONG Fanxin (Washington Univ. School of Medicine, Missouri, USA)
資料名： Nature Reviews. Molecular Cell Biology  (Nature Reviews. Molecular Cell Biology)
巻： 13  号： 1  ページ： 27-38  発行年： 2012年01月 
JST資料番号： W1327A  ISSN： 1471-0072  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 骨芽細胞およびその分化調節機構について概説する。骨芽細胞系は成熟した骨芽細胞を含む複数の細胞から構成され,独特な組み合わせの細胞外蛋白質の分泌を介して骨の構築を行う。胚発生における骨芽細胞は,間葉系前駆細胞(MP)から直接骨芽細胞に分化する膜内骨化,およびMPから軟骨細胞を経て骨芽細胞に分化する軟骨内骨化の2種類の機構により生じる。一方,出生後も骨芽細胞は形成され続けるが,その起源は明確には同定されていない。骨芽細胞系に重要な転写因子として,全ての骨芽細胞前駆体で発現しているSOX9,骨芽細胞系で必須なRUNX2およびその下流因子のOSX,成熟した骨芽細胞で機能するATF4,あるいは分化に寄与するAP1などが報告されている。また,これらの活性を発生調節シグナルであるヘッジホッグ,Notch,WNT,BMP,FGF等のシグナル伝達経路が調節することが分かっている。これらの遺伝子調節ネットワークの全貌はまだ明らかとなっておらず,レプチンやインスリンといった全身性のシグナルも寄与することが報告されていることから,さらなる解析が必要である。

シソーラス用語： 骨芽細胞 ,  *骨形成 ,  転写因子 ,  DNA結合タンパク質 ,  HMGタンパク質 ,  AP-1因子 ,  *細胞情報伝達 ,  膜貫通タンパク質 ,  *レプチン ,  骨形成因子 ,  FGF【成長因子】 ,  タンパク質 ,  Notch受容体 ,  細胞分化 ,  胚発生 ,  個体発生 ,  *インスリン
準シソーラス用語： *インシュリン ,  ATF-4 ,  Notch蛋白質 ,  Runx2 ,  Sox9 ,  Wnt蛋白質 ,  インシュリンシグナル ,  OSX蛋白質 ,  ヘッジホッグ蛋白質 ,  *遺伝子調節ネットワーク

分類 (2件)： 発生と分化  (EJ16020W) ,  細胞生理一般  (EF02010S)

タイトルに関連する用語 (5件)： 骨 ,  構築 ,  骨芽細胞 ,  分子 ,  調節