文献

J-GLOBAL ID：201202253761509066   整理番号：12A1166751

ステージ1における短等温時間の2段階ガス窒化によるクロム-モリブデン鋼の表面硬化とミクロ組織的特徴

Surface Hardening and Microstructural Features of Chromium-Molybdenum Steel via Two-Stage Gas Nitriding with a Short Isothermal Time in Stage One

著者 (1件)： SUMIDA Masaki (National Inst. of Advanced Industrial Sci. and Technol., Advanced Manufacturing Res. Inst.)
資料名： Materials Transactions  (Materials Transactions)
巻： 53  号： 8  ページ： 1468-1474 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： G0668A  ISSN： 1345-9678  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 1段階ガス窒化によって作製したものとステージ1における短等温時間の2段階ガス窒化によって作製したクロム-モリブデン鋼サンプルの表面性質とミクロ組織を比較する。ステージ1における短等温時間で2段階ガス窒化を行い,より低いNH₃分圧の第2ステージを続け,一方通常の条件で1段階ガス窒化を行なった。ミクロ組織,化合物層厚さ(CL),窒化ケース深さ(d)および表面硬さ(HVs)の変化を解明した。1段階ガス窒化では,CL,dおよびHVsは等温時間の増加とともに増加する。対照的に,CLは2段階ガス窒化では2段階の等温時間とともに減少し,表面ミクロ組織観察は表面層の部分的散逸を示している。dおよびHVsは1段階ガス窒化で観察する値より低い増加速度で増加する。しかし,2段階温度が2段階ガス窒化において上昇した時,CLは減少し短時間で部分的に散逸し,dは1段階ガス窒化で観察するものより速い速度で増加する。HVsはより高い温度を用いるとより速い2段階の増加速度を示すが,1段階ガス窒化で観察するものより速度はより低い。ミクロ組織と関連付けてこれらの実験結果を簡潔に考察する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ガス窒化 ,  *表面硬化 ,  クロム含有合金 ,  モリブデン含有合金 ,  *金属組織 ,  アンモニア ,  押込硬さ ,  層厚 ,  分圧 ,  窒化層 ,  低合金鋼 ,  中炭素合金鋼 ,  *多段熱処理
準シソーラス用語： SCM435H

分類 (2件)： 腐食  (WB03030B) ,  変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (15件)：

• 1) Japan Industrial Standards: JIS G 0562, Method of measuring nitrided case depth for iron and steel.
• 2) C. H. Knerr, T. C. Rose and J. H. Filkowski: Gas Nitriding, ASM Handbook Vol. 4, Heat Treating, (ASM International, 1990) pp. 387–409.
• 3) C. F. Floe: Method of nitriding, US 2437249, (1948).
• 4) The Japan Society for Heat Treatment (Ed.): Heat treatment technology, (Nikkan Kogyo Shinbun Ltd., 2000) pp. 211–239.
• 5) M. Sumida: J. Jpn. Soc. Heat Treat. 51 (2011) 273–282.

タイトルに関連する用語 (6件)： ステージ ,  段階 ,  ガス窒化 ,  クロム-モリブデン鋼 ,  表面硬化 ,  組織的特徴