抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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市民参加型の生物季節観測例としてサクラの開花とカエデの紅葉例を報告した。気象庁の測候所無人化に伴って生物季節観測記録の減少が予想されるため,2008年秋から環境省の「生き物見つけ」の一環として京都府域の市民参加型生物季節観測活動が開始された。全国的及び近畿地方のソメイヨシノの開花日は10年間ずれただけでも明らかに早まっており,1989年を赤いに早くなっていることを示した。イロハカエデの紅葉日は全国的には50年間で19日,落葉日は10日遅くなっており,近畿地方では特に日本海側で遅くなる傾向だった。ソメイヨシノの開花日の市民観測はすでに多くの地域で開始しており,北東北,神奈川,長野などで実施されている。京都府域の一斉調査ではソメイヨシノの開花は約20日差があり,都市部と日本海沿岸域から始まり,内陸へシフトする傾向を示した。イロハカエデの紅葉日は約1か月差があり,内陸部の低温な地域から始まり,都市部や日本海沿岸域へ進むことを示した。市民参加型季節観測の利点は観測地点が無限大で,参加者が居住地域の自然環境の変化に興味を持つこと,楽しみながら簡単に参加できる点で,温暖化の影響を認識し,環境問題への関心を高めることも可能であると示唆した。