抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは以前に2分探索木であるAVL木を文字列検索に適するように拡張し,データの比較において添字を戻さないために5分木に拡張したAVL木を提案した。本論文では,2分木の左部分木,右部分木,前部分木,中央部分木,後部分木を加えたデータ構造で文字列を配列で格納し,動的に挿入・削除できるようにリスト構造を用いる木構造で平衡化を行う拡張したAVL木を評価した。同様に平衡木で各節点が最大k(≧2)個の子を持てるB木は計算機の記憶領域で実用されており,1)データを木に挿入するのに要した時間,2)メモリ使用量,3)木の構築における比較回数,4)木に含まれないデータの探索時間,5)前記探索における比較回数を数値実験で比べた。その結果,先頭から後戻りすることなく,文字列を1桁ずつ比較する拡張したAVL木は3)がB木の11%となり,1)がB木の約47%,2)がB木の約36%となった。また,4)はB木の約55%,5)はB木の約1%となり,拡張したAVL木には多くの部分木があって対象の部分木に早く到達することがわかった。さらに,データ数nのときの拡張したAVLの計算量はnlogn+28nとなり,領域計算量を比較してn=10
14以上ならばB木よりも領域が小さいことを示した。