抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
大正・昭和初期の土木技術に関する資料により土木技術創世記の状況を紹介すると共に,技術者魂を込めたコンクリート技術や,図面に込められた構造物への想い入れを論じた。最初は新大橋の図面を紹介したもので,樺山正義氏設計として著名で外人技師の指導なく設計した日本最初の鋼構造橋梁である。次いで大正15年の言問橋建設工事の施工写真から,ドラムミキサによる練混ぜから打込みにいたるコンクリート工事の今昔に言及した。また聖橋の構造詳細図から設計の神髄や,龍閑橋では新構造へ挑戦する設計者のロマンがあることを示唆した。土木の先人たちが試行錯誤を繰り返し,超人的エネルギを投入して社会資本整備に命をかけていたことを改めて確認した。