抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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GC-IRMSによる水素同位体分析のために堆積物中のダイノステロール(4α,23,24-trimethyl-5α-cholest-22E-en-3β-ol)を精製する新たな方法を示す。GC分析でピークが重なる構造が類似した4α-methyl sterolsよりダイノステロールを逆相高速液クロ(RP-HPLC)にて精製する。RP-HPLCにて堆積ステロール/アルコール画分より単離されるダイノステロールの平均収量は80%である。最初と終わりの5%コレステロール標準の間でのδDは560‰の幅をもち,RP-HPLC精製による大きな同位体分別効果が観測された。このδD範囲は順相高速液クロ(NP-HPLC)による精製時に生じる値の4倍である。RP-HPLC精製時において,溶離の3-4分間での再結合ダイノステロールは高い再現性を示し,同位体比にバイアスをかけるものではない。RP-HPLC期間での大きな同位体分別効果と低いステロール回収により,NP-HPLC精製法は,GC分析でダイノステロールと重なる4α-methyl sterolsを含まない試料に推奨される。各種の4α-methyl sterolsを含む試料に対して,RP-HPLC法はダイノステロールの良好な分離をもたらす。第二の方法において,RP-HPLC精製をNP-HPLC精製の前段階で行う。この2段階法により,ダイノステロールと他の全ての化合物間の良好な分離が平均収量60%で全ての試料で達成され,多くのケースで,ダイノステロールが他の全ての脂質成分より単離された。ダイノステロールの2倍の濃度で各種の4α-methyl sterolsやsitostanolを含む試料に対して,2段階精製法は,NP-HPLCまたはRP-HPLCを単独で使用した方法よりも,ダイノステロールの良好な分離を得ることができ,推奨される。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.