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J-GLOBAL ID:201202256307410542   整理番号:12A1764000

フコースの感知は細菌の腸内定着を調節する

Fucose sensing regulates bacterial intestinal colonization
著者 (7件):
資料名:
巻: 492  号: 7427  ページ: 113-117  発行年: 2012年12月06日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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哺乳類の消化管は微生物叢にとって,複雑で競合的な環境となっている。病原菌がうまく腸内に定着するには,栄養素を探して摂取し,化学シグナルを感知し,定着している細菌と競争し,毒性遺伝子の発現を正確に調節する必要がある。消化器系病原菌である腸管出血性大腸菌(EHEC)は,界を越えて機能する化学感知系に依存して,毒性遺伝子の発現を調節する。今回我々は,これらの系が新規な2成分シグナル伝達系を制御することを明らかにし,これをFusKRと名付けた。FusKはセンサー型ヒスチジンキナーゼであり,FusRが応答調節因子である。FusKはフコースを感知し,毒性遺伝子と代謝遺伝子の発現を制御する。EHECが哺乳類の腸内にロバストに定着するには,このフコース感知システムが必要である。フコースは腸内にきわめて豊富に存在する。腸内細菌の一種Bacteroides thetaiotaomicronは何種類ものフコシダーゼを生産し,宿主の多糖を分解してフコースを作るので,腸管内ではフコースが多量に得られる。EHECがムチンを栄養源に生育する際には,この腸内細菌がムチンからフコースを切り出し,それによってFusKRシグナル伝達カスケードを活性化してEHECの毒性遺伝子の発現を変化させることによって,EHECの毒性にかかわっている。これらの知見は,EHECは,細菌叢の働きによって得られるフコースという宿主由来のシグナルを利用して,自身の病原性と代謝を調節することを示唆している。Copyright Nature Publishing Group 2012
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分類 (1件):
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微生物感染の生理と病原性 
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