抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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無線センサネットワークでは,低コスト化及び省電力化のために,運用配置されたネットワークにおいて確保可能な性能を正確に把握し,アプリケーションの要求を満たす範囲で機構の簡略化を行うことが重要である。一方,無線センサネットワークの時刻同期研究においては,精度の向上を目的とする研究は多く進められているものの,誤差を正確に推定するための理論的解析や実験的評価は行われていない。このような観点から,本論文では,誤差を特徴づける誤差分散を推定可能とするために,標準的な時刻同期プロトコルであるFTSPと,その修正プロトコルであるPulseSyncについて,時刻同期誤差のモデル化を行う。まず,これらの時刻同期プロトコルについて複数回の実験評価を行い,試行や環境によって得られる精度が数倍程度異なり,数回の試行からは誤差の推定が困難であることを示す。続いて,これらのプロトコルについて誤差のモデル化を行い,FTSPでは自ノードの保持する情報だけからは誤差の分散を推定することはできないのに対して,PulseSyncでは時刻同期パケットの到達状況とルートノードからのホップ数のみによって誤差の分散を推定可能であることが示される。(著者抄録)