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J-GLOBAL ID：201202256484698645   整理番号：12A0372008

高圧下1次元有機系(TMTTF)₂PF₆の上部臨界磁場の異方性

Anisotropy of Upper Critical Field in a One-Dimensional Organic System, (TMTTF)₂PF₆ under High Pressure

著者 (10件)： KANO Mika (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  KANO Mika (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  MORI Hatsumi (Univ. Tokyo, Chiba, JPN) ,  MATSUBAYASHI Kazuyuki (Univ. Tokyo, Chiba, JPN) ,  ITOI Miho (Nihon Univ., Tokyo, JPN) ,  HEDO Masato (Univ. the Ryukyus, Okinawa, JPN) ,  MURPHY Timothy P. (National High Magnetic Field Lab., FL, USA) ,  TOZER Stanley W. (National High Magnetic Field Lab., FL, USA) ,  UWATOKO Yoshiya (Univ. Tokyo, Chiba, JPN) ,  NAKAMURA Toshikazu (Inst. for Molecular Sci., Aichi, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 81  号： 2  ページ： 024716.1-024716.7  発行年： 2012年02月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 引き締めねじ型のダイヤモンドアンビルセル(DAC)を使い最高7GPaまで,そして最高5Tの磁場まで,(TMTTF)₂PF₆の温度依存抵抗率を測定した。有機化合物に関する過去の報告とは異なり,高圧でもこの超伝導状態において零抵抗が観測された。超伝導はP=4.18から6.03GPaの範囲で観測され,4.58GPaで2.25KのピークT_cを見せた。上部臨界磁場の温度依存性H_c2(T)は,鎖内(a),鎖間(b′),及び層間(c′)配置に対してP=4.58GPaにおける抵抗率から決定した。H_c2(T)は正の曲率を見せ,飽和しなかった。これはスピン密度波(SDW)基底状態と超伝導(SC)基底状態が幅広い圧力領域で共存することと関係し,P=4.48GPaに対してT≧0.5Kで,a軸とb′軸に沿った磁場に対して,FFLO状態によって起こると考えられる。この特徴は,軌道対破壊機構が支配的になると,圧力を高くすれば抑制される。本研究で得られた3種類の軸に対するGinzburg-Landauコヒーレンス長から,(TMTTF)₂PF₆は異方的な3次元超伝導体であることを示した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： フルオロリン酸塩 ,  低次元系 ,  ダイヤモンドアンビル ,  圧力効果 ,  電気抵抗率 ,  超伝導 ,  *有機超伝導体 ,  転移温度 ,  臨界磁場 ,  温度依存性 ,  スピン密度波 ,  基底状態 ,  状態 ,  Cooper対 ,  コヒーレンス長 ,  オレフィン化合物 ,  硫黄複素環化合物
準シソーラス用語： FFLO状態 ,  ダイヤモンドアンビルセル ,  準一次元系 ,  *上部臨界磁場 ,  超伝導転移温度

分類 (1件)： 有機物系超伝導体の物性  (BM04024Z)

物質索引 (1件)： TMTTF

タイトルに関連する用語 (5件)： 高圧 ,  1次元 ,  TMTTF ,  上部臨界磁場 ,  異方性