抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新しい回転るつぼ法に基づく粘度計を開発しSiO
2-CaO-CaF
1システムの粘性測定を行った。粘度計は密閉して,メルト周辺の雰囲気を高度に制御した。粘性測定では黒鉛製の内筒を黒鉛ルツボ中の高温(1467~1781K)メルトにAr下で浸漬した。るつぼ回転により内筒に与えられたトルクを超感度トルクセンサによって測定して,粘性を決定した。算定された粘性の最小値は20mPasであった。精密測定ために熱遮蔽としてタングステン板を設置して炉中の温度均一性を保持するのに特別な着目を払った。そして,優れた温度均一性(るつぼ全体において±0.2K)が得られた。メルトの塩基性度(=C・
CaO/C・SiO
2質量ベース)は,0.79か1.25であった。そして,CaF
2濃度は5,10,15,20,25mass%であった。結果として,メルトの粘性はいずれの試料においても良好なArrhenian型の直線性を示した。計測後のメルトからのふっ化物の損失は非常に小さかった。これから,融体組成の一貫性が示唆される。メルトの粘性がCaF
2濃度の増大にともない減少したが,減少の度合いは文献値よりは小さかった。酸性領域へのCaF
2添加により,メルトの粘性において減少は塩基性領域によりわずか大きかった。(翻訳著者抄録)