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J-GLOBAL ID:201202256761911882   整理番号:12A0570211

高グルコースはSTAT3シグナリングのERK1/2仲介阻害を介しラット骨髄幹細胞でTGF-β1発現を増強する

High glucose enhances TGF-β1 expression in rat bone marrow stem cells via ERK1/2-mediated inhibition of STAT3 signaling
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巻: 90  号: 13-14  ページ: 509-518  発行年: 2012年04月09日 
JST資料番号: B0699B  ISSN: 0024-3205  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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この研究では,骨髄幹細胞でのTGF-β1発現に与える高グルコース(HG)の影響および基になる機構を検討した。ラット骨髄多能性成熟前駆体細胞(MAPCs)を正常(5.5mM D-グルコース)およびHG培地(25.5mM D-グルコース)で14日間培養した。L-グルコース(20mMプラス5.5mM D-グルコース)を高浸透圧対照として用いた。TGF-β1発現は,細胞およびコンディション化培地で,そのmRNAと蛋白質に対し,定量的RT-PCR,ELISAと蛍光免疫染色を用い評価した。ERK1/2とSTAT3の発現および活性化は,HG培地で培養したMAPCsで,ウエスタンブロットにより検討した。TGF-β1の測定可能な量は,正常培地で培養した細胞で検出した。TGF-β1発現は,HG培地で36時間培養後,MAPCsで相当増加し,対照よりmRNAは20倍,蛋白量は5倍増加した。興味あることに,ERK1/2燐酸化は,HG培地で培養したMAPCsで有意に増加し,STAT3(Tyr705)燐酸化は著しく低下したが,STAT3(Ser727)はしなかった。特異的なMEK1阻害剤,PD98059またはU0126による細胞処理は,HG培地で培養したMAPCsで,ERK1/2燐酸化とTGF-β1発現を抑制し,STAT3(Tyr705)燐酸化量を完全に回復した。特異的なSTAT3燐酸化阻害剤,AG490による細胞処理は,MPACsで,STAT3(Tyr705)燐酸化を有意にブロックし,ERK1/2燐酸化を変化することなく,TGF-β1発現を増加した。HGはMAPCsでERK1/2シグナリングの増加により,STAT3(Tyr705)の阻害を介,しTGF-β1発現を増加する。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
代謝異常・栄養性疾患一般  ,  ホルモン・サイトカイン・生理活性ペプチド一般  ,  細胞生理一般 

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